
こんにちは「RUG FOREST」です。
唐突ですが、当店は店名にも「RUG」という単語が入っている通りメキシカンラグやネイティブ系ラグを専門に取り扱っているお店です。で、英語で「Native Rugs and Mexican Blankets Shop」なんて謳っていますし商品説明の中では「メキシカンラグ」と書いてみたり「メキシカンブランケット」と言ってみたり、、まあ色々です。でも適当に書いている訳では無く、敢えて併記してたりするんですよね。
何が言いたいかというと、、、気になる人は少ないかと思うんですが、ラグとブランケットは当然ながら別物です。じゃあ「メキシカンラグ」と「メキシカンブランケット」て別物?何か違うの?と思いませんか?ウンチクを語りたい訳ではないので、お時間有れば最後までお付き合いください!(^^)/
「ラグ」と「ブランケット」の違い
ちなみに
ラグ(Rug)=床の一部に用いる敷物
ブランケット(Blanket)=毛布・覆う物
という意味なんですよね。
実はわたくし、こういった曖昧な区別とかネーミングの定義とかが割と気になる性質でして…ず~っと気になりつつも「メキシカンラグ」と「メキシカンブランケット」を敢えて両方使っているのです。ナゼかというと、それはもちろんSEOを意識してのことです(;・∀・)
SEOとは?
検索エンジン最適化(英: Search Engine Optimization)とは、検索エンジンの検索結果において上位に表示されるようウェブサイトの構成などを調整すること。また、その手法の総称。サーチエンジン最適化ないし検索エンジン対策とも呼ばれる。Wikiペディアより
と、SEOの解説はおいといて「メキシカンラグ」と「メキシカンブランケット」の話に戻りまして、、、実際どっちが正しいの?本当は別物なの?となりますが、、、これは日本と海外(英語圏)での一般呼称の違いなだけで、結論から言うと呼び名としての「メキシカンラグ」と「メキシカンブランケット」は同等の物です。日本だとメキシカンラグという呼び名が一般的ですが、海外では「Mexican Blanket」の方が一般的ですかね。種類にもよりますが、私個人的にはアイテムの特性や質感から考えるなら「ブランケット」の方が近いと思っています。

では、なぜ海外で一般的な「メキシカンブランケット」という呼び名に統一しなかったのだろうか?
メキシカンラグの活用方法(掛ける・覆う・敷く・何でもアリ)から考えるとどちらでも正解だとは思うんですが、日本で初期に取り扱って広めた人達が「ブランケットて毛布のイメージだし、メキシカンブラン… あ~、、何か長ったらしくて呼びにくくね?メキシカンラグで良くね?」て事なんじゃないかな~と勝手に推測してます(笑)
もちろん当時はSEOの事なんて考えてないですからね!
話はちょっとそれちゃいますが、ラグマット(Rug mat)というのも和製英語なので、フツーは日本でしか使わないんですよね。(敷物敷物みたいな感じになっちゃう)あれだ、チゲ鍋みたいなもんですかね♪ アイテムとして強調する意味で敢えて「Rug mat」と記載しているケースもありますが、これも海外ではArea mat(エリアマット)の方が一般的ですね。
余談ですが、ブランケット(英語=Blanket)という名の由来はフランスのブランシェ(Blan chet=白い 毛織物)が英国に渡り、そのまま英語発音のBlanketになったんだとか(諸説アリ)。ちなみに日本語の「毛布」も元々「ケット」を漢字にあてたもので、その読み方がけっと→もうふになったんだそうです。
うーん、またひとつ賢くなってしまった。( `ー´)ノ
なお、一般的にはラグとブランケットは明確に分けて生産されておりまして商品の厚みや重量はもちろん、メーカーによってはディティールも若干異なってたりします。例えばエルパソサドルブランケットの場合、ラグの方が厚みがあり四隅にフリンジが付く仕様になります。対してブランケットは2辺にフリンジが付きます。

![リオブラボーブランケット[HUNTER.GREEN]](https://rugforest.net/wp-content/uploads/2017/04/riobrvblkthgn-300x300.jpg)
また、当店では商品名(タイトル)とカテゴリ分類についてはなるべくメーカー表記の通りに記載しておりますので、上記を理解しつつ絞り込んで頂けるとよりニーズに近い物を探しやすいと思いますよ♪

![マルチアローデザインブランケット[BEIGE/GREEN]](https://rugforest.net/wp-content/uploads/2017/12/sw654arwbggn2-300x300.jpg)
同じように見えるけど価格に差があるのはナゼ?
ここまでの解説で「ラグ」と「ブランケット」の違いについてはお判りになったと思います。
んで、ラグの方が厚手なんだから少し高くなるよ、て事は何となく想像できると思います。
問題はブランケットより安いラグがあったり、ブランケットのように見えて結構価格差があるアイテムもある、てところです。その理由はいくつかありますが、大きく分けて5つ。
1.大きさ
もったいぶった割には至極当然な理由…
でもこれ、実店舗なら見たまんまなので全く意識しないでしょうけど、ネット通販の場合は画像で判断することになりますので意外と混乱しやすい部分です。
例えば、こちらのラグ。
![SALTILLO HAWKEYE RUGS/ラグマット[TURQUOISE]](https://rugforest.net/wp-content/uploads/2017/04/salthwkstrq-300x300.jpg)
![SALTILLO HAWKEYE RUGS/ラグマット[TURQUOISE]](https://rugforest.net/wp-content/uploads/2017/04/salthwkmtrq-300x300.jpg)
初見だと「ナゼ?(‘Д’)…」てなりそうですが、比較対象物があるとこんな感じ。


素材も色柄も同じだけど、大きさがちょっと違うのでこの価格差になります。
2.素材(原料)
別のブログでも少し触れた話題ですが、価格決定の要因としては重要な部分のひとつです。
コストとしては一般的に天然素材(ウール・コットン)の方が高く、化学繊維(ポリ・ナイロン・アクリル)の方が安いという傾向にあります。当店では現時点(2018年1月)で「ウール製の大判ラグ」は扱っていないので比較してご紹介できないのが残念ですが、ウールラグと化繊素材のラグでは同じ大きさ・同じ柄の物で比較すると約1.5~2倍ほどの価格差になります。素材の使用量にもよるので一概には言えませんが、大きい物ほどこの価格差は拡がっていきます。

3.織り密度の違い
これも結構見落としがちな部分ですね。
織り密度が高い=しっかりと固めな仕上がり、重量大 → ラグなど敷物向き
織り密度が低い=目が粗く柔らかな仕上がり、重量小 → ブランケットなど掛ける物向き
糸から織り上げていく布製品の場合、密度が高いという事はよりたくさんの糸を使用することになります。
別の見方をするなら、密度の違い≒使用する原材料の「量」の違い、てことにもなります。
なので密度が高い(量が多い)方がコストは高くなっていきます。
なお単純にコストを比較するのは難しいですが、厚手の物を作る場合はより太い糸、薄手の物ならより細い糸で織られています。
判りやすい例を挙げると、ほぼ同じような大きさ・柄の下記2タイプのブランケット。
若干の素材の違いというのもありますが、密度の違いによって価格差が生まれています。


また、サラペの場合。こちらはより「細い糸」で織られています。
薄手の生地感ではありますが織り密度は高く(目が細かい)同じ大きさを作った場合、太い糸で織るよりも沢山の糸が使用されているという事になります。

4.製造工程の難易度
単純に「柄やディティールの違い」とも言えるかなと。手の込んだ柄ほど難易度は高くなりますし、難しい柄ならそれを作れる職人の数も少なくなるので相対して希少価値は高くなるってことですね。要は手間賃て事です。これに関してはある程度見た目で直感的に判ると思うので、詳しい説明は割愛させて頂きます。m(_ _)m

ちなみに下画像は「スロー」というものでブランケットの一種になりますが、ベッドに掛けたりひざ掛けに使ったりするもので比較的デザインや素材感が重視されています。もちろん他のブランケット同様色々な使い方ができる物ですが、手の込んだ織り模様(難易度高)でダブルプライ=2重構造のリバーシブル仕様(原料高)、4辺にフリンジ付き(手間賃高)なのでお値段はやっぱり高めになっちゃいますよね。(*´Д`)

5.生産国の違い
メキシカンラグというだけに基本はメキシコ製の物が多いんです。が、最近はインド製や、当店では扱っていませんが中国製のもありますね。どこ製が良いとか悪いとかではなく、単純に人件費の違いと地理的な要因(輸送コストに関わる)が反映されていると思ってもらえれば良いでしょうか。
ちなみにインドはサリー(民族衣装)の文化があるように織物に関して高い技術力と歴史があり、インド綿(マドラスコットン)なども有名で高価な織物も多いですが、メーカーによってそのクオリティはピンキリで、激安なものとかだとその品質は言わずもがな。なので安すぎる物は品質も一応チェックした方が無難ですよね。
ざっくりとした印象になりますが、全体的に現在ではまだメキシコ製の方が若干コスト高めな印象がありますかね。但し、その国の発展度合いによっては近い将来このコストは逆転していく可能性もありますよね~。

以上5つの視点から解説してみましたが、実際の市場では販売価格に他の要因も絡んでくるのは周知の通り。
- ブランドイメージ戦略 → 販促費のウェイトが大きく割高な価格設定
- 希少価値による値上がり → ヴィンテージ品やコレクターズアイテム
- 仕入れたけど売れない → セール価格
- 在庫過多 → 原価スレスレの投げ売り価格
- 競合店との価格競争 → コスト度外視の目玉商品
などなど。物の価格は様々な要因が複雑に絡み合い、しかも時期やタイミングによっても変化するので実際には簡単に比較できない場合も多いですが、そんな時にこれらの知識があればちょっとした判断材料の参考や、本当の商品価値を見極めるのに(この値段て高いの?安いの?)役立つのではないかな~という思いから素材やコストとかの普段は見えにくい部分に焦点を当ててみました。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
おさらいするとポイントは5つ
1.大きさ
2.素材
3.密度(重量)
4.難易度(デザイン)
5.生産国
これらをチェックしつつ値段と品質のバランスは合っているか?を意識しながら見ると相場感も養えるし、思わぬ掘り出し物にも出会えたりもしますよ♪面倒かもしれないけど、長い目で見て結果的にちょっと幸せになれるんじゃないかなと思います。多少慣れも必要ですが、簡単な事ばかりですね。(^^)/
実は商品に関してのお問い合わせで「こんなシチュエーションで使いたいのだけど、どれが向いてますか?」とか、「コレとコレ、具体的に何が違うの?」とか、「値段の差はなんですか?」とか割とよくあるので、これはある程度まとめて解説しておいた方が良いかな~と。少しでも皆様の参考になれば幸いです。m(_ _)m
以上、結局ウンチクでした!( `ー´)ノ
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